作物をきめた
【自省録】1.2
実家に久しぶりに帰宅すると、地元はほぼ変わることなく相変わらずさびれた様相だった。
実家兼本社で名ばかりの役員会を開いた。
私は専務取締役となるみたいだった。
父、母しか役員がいないため決はすぐに終わり、何をするのかの会議にすぐ移った。
母はもう作りたいものを決めているようだった。
「これからは、キノコを作れば国産がすくなくて面白そう」
ふむ、国産がほとんどなくて、中国産ばかりなのか・・・。
「育てるための道具、方法、販売先まで全部コンサルタントがしてくれるんだって」
至れり尽くせりじゃないか・・・
今思えば、ここから会社運営のやり方を間違ったとしか言えないが、その時の私は何も知らず、他人のレールを進んでしまうそんな家族だった。
経営会議というなの、家族のご飯タイムは終了し、作物をきのことして、作る方法は、ビニールハウスで菌床をつかった栽培方法と決めた。
やることは山積みであった。ざくっとあげるとこんな感じだ。
- 場所の選定
- 資金の調達
- 栽培方法の勉強
- 人手の確保
母は、茶碗を洗いながら鼻歌交じりにいった。
「明日にでも、近くで同じような栽培をしている人がいるからさっそく見学しにいこうね」
明日は、初めてのキノコ栽培見学ができるみたいだ。というかそのキノコあんまり食べたことないな・・・。
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