あゆもんの自省録

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建設準備は、よしなに

【自省録】1.8

 

 資金の準備、場所の選定などが終わったらさっそく建築となった。

 

母は、地元が違う地域で生まれたものの第二の故郷を愛していたようで、地域貢献ということを盛んに言うようになった。

 

母は、この事業が始まってからは、ずっとテンションが高いままであった。

「地域から雇用をしよう。雇用目標は10人!」

 

ふむ。

年間20-30トンの農作物をさばくのにはそれくらい人がいるんだろうなあ。

コンサルの人もそれくらいいると言っていたことだし・・・。

 

雇用目標と売り上げ目標からの逆算となってしまった施設投資計画は無残なものだった。

 

測量をもとに最大作れるハウス数を計算し、10棟はいることが分かった。軟弱地盤であり、地盤改良をすることとなり、計画外も出てきた。

水を使うので井戸も必要である。井戸もほることとした。

 

幸い、建物はグラウンドに小屋がついていたので事務所、作業場には困らなさそうであった。

 

予定通り、3000万円の計画となり、ビニールハウスの工事はコンサルに任せることとなった。このコンサルが曲者であった。

 

野村は、建設計画中にいいだした。

「キノコはなかなか正解というものがない、一緒に研究して成長していこう。そのために今考えれるベストなものをいれてあげよう」

 

正解がない、試行錯誤、今考えると営業やコンサルからこの言葉を言われると騙す気があるなとわかるが、この時、最悪なことに私は、「挑戦」「新規」とか大好きであった。母も新しいことが大好きであった。

 

そうして、建設計画は整い、合計3000万円、10棟のハウスの建築が始まった。ここから本当に正解のない、事業が始まることを私は知らなかった。

 

そして、最大の問題、雇用という問題にとりくみだした。

 

 

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